京都炭山朝倉木工の家具が出来るまで

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京都炭山朝倉木工の木の家具が出来るまで

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目次 

・樹の成長

・林業

・製材 

・デザイン見積

・荒木取り

・シーズニング

・本製材

・加工 

・成形 面取り

・仕上げ

・組み立て

・塗装 

・準備 納品

・販売

・家具を選ぶ育てる使い手

・まとめ

 

京都炭山朝倉木工では、テーブル、いす、ベンチ、スツールなど「脚物」と呼ばれる家具から、ひきだし、チェスト、キャビネット、TVボード、本棚、食器棚などの「箱物家具」、「小物」まで「暮らしにまつわる木のもの」すべてをデザイン、制作しています。

 

どれか一つのアイテムに特化するメリットがない代わりに、すべてを作る工房のメリットは、デザインに一貫性を持たせることができることと、他の家具との関連性を考え抜いた家具を作ることができることです。

その家具がどのようにつくられるのかを、大まかにご紹介します。

 

の成長

100年以上前に芽吹き、光・風・水・土の豊かな環境が育てた樹(木)。

育成時に豊かな地球があったことを証明する「圧倒的な存在感を持つ素材」。

木材の光の反射率は人間に近く、外敵から身を守る本能が安心感につながったり、木の調湿機能で健康にも良い影響を与えます。

 

林業

森林管理→伐採→運搬→製材→桟積み→乾燥→管理→販売、、、、

「木材」は、使える状態になるまでの工程も年月も多い素材。山に生えている木は水分を多量に含み、想像以上に重い。

斜面で切り倒し運ぶ工程、長いまま運ぶ為の山道があるおかげで長い材がお手元に届きます。

 

製材

材木の見えない中身を予想して製材。割る向きによって材の価値が変わってきます。

家具用の材は、使う厚みごとに製材し含水率10%程度になるまで数年乾燥させたものを使います。

朝倉木工では栗の丸太を購入、よく使う厚みに製材して工房の脇で天然乾燥させています。

栗材以外にオーダーを受ける多種多様な材は、信頼できる材木屋さんと協力して依頼主ご希望の材を探します。

材木屋さんの先代の先代の頃からの材木をついに今年テーブルにする、ということもあります。

 

デザイン見積

我々の家具のLifeは長いです。息の長いデザインを目指します。

デザインの中には、機能性、美しさ、普遍性、耐久性、情熱、の要素がありますが、

木製品のデザインの場合、木の伸縮特性と構造強度を両立させるデザインが必要です。

日々、木でものを作っているからこそたどり着けるデザインを追求しています。

 

 

制作

 

京都炭山朝倉木工では、一つの作品は、複数人で分担するのではなく、

責任を持って一人で制作しています。そのほうが、次の工程のことを考えてつくるので、

結果としてより良いものが出来上がり、使い手にとっても良い結果になると考えています。

 

また、作り手一人一人が「ずっと長く愛用できる家具」を作ることで社会に貢献している、

その実感を持てるようにできるだけ作り手が納品にいき、

自分の作ったものを愛用してくれる人に引き継ぐその感覚も大切にしています。

「家具をつくる仕事」を「社会的にも認められた仕事」に成立させることが、

使い捨てではない生活、木を活かすこと、を持続可能にする未来につながっていくとも考えています。

 

 

荒木取り

どの材のどの部分を使うかを決めます。完成度を左右する最重な工程です。

 

シーズニング

ひとまわり大きく製材後しばらく置いて狂いを出します。加工精度を上げるため必須の行程。

 

本製材

材の動きが安定したら、実際の加工寸法に平面出し、厚み決めをします。

 

加工

ホゾ組みの凹凸等を作成。隠れる部分に手間がかかりますが、数年後の強度が変わってくるのです。

 

成形・面取り

どの角度から見ても美しく流れるように成形します。

更に面を取ることで大きく印象が変わります。お化粧やファッションに似てるかも。

 

仕上げ

鉋かんな などの刃物で仕上げています。木の繊維が乱れないので透明感が出ます。

仕上げる刃物をつくる職人技術が途切れず続いているおかげでもあります。

仕上がった木の摩擦係数は人肌に近いので自然と安心感を抱くのだとも言われています。

 

組み立て

最も緊張する作業。時間との闘い。最終調整。

 

塗装

植物性オイルを浸透させます。塗膜で表面を塞がないため、木の調湿機能を妨げません。

 

準備・納品

椅子の脚のレベル出し、脚底貼付など最終チェック。できる限り直接お届けします。

 

販売

工房兼自宅兼ショールームで実際に使い込んだ家具を見ていただき、直接注文を受けるスタイル。

「京都炭山朝倉木工」の家具を知っていただくため、年に1、2回は展示会に出展します。 

 

家具を選ぶ・育てる 使い手の担当

「持続可能な社会につながるものを選ぶこと」に意識が変わってきています。

使うことが一番のお手入れ。使い込むほどに、より良くなるように仕上げています。

水拭きするテーブルのみ、年に一度オイルを塗っていただいています。

椅子や箱物はオイルメンテ不要。「毎日座る、触る」摩擦で、艶と存在感がでてきます。

 

まとめ

森のちから、林業の方、製材所の方、材木店の方、

木工機械制作の方、刃物鍛冶職人の方、流通の方、、、、

 

いろいろなエネルギーをまとめ上げ、「木の家具」に変換する。

木の魅力、木組みの魅力、デザインの魅力、刃物仕上げの魅力、を

使い手の毎日手に触れる暮らしに届ける。

それが、私たちの役割です。

 

2021/11/15 京都炭山朝倉木工    

 

 

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