○ 家具の選び方
1、日々の姿勢が体調をつくる。
(後述の「椅子の座面の高さについて」で詳しく解説)
2、文化を守ることに繋がる。
家具を買うエンドユーザーの選択のひとつひとつが
手道具や高齢化が進む刃物をつくる職人さん、林業の方々、自然塗料メーカーを、支えています。
林業、大きな木を山奥で切り倒し運び製材するのは簡単にできることではない、しかし、なくてはならない仕事です。
また、刃物がなければ木は削れない。木工機械の整備や刃物の研磨、金物屋さん、工具開発、
流通と運送も、、、。家具の中に、数え切れないの方の知恵や力が詰まっています。
3、未来の子ども達の地球に負担にならない家具。
100年の年輪の木は、100年前に綺麗な水と空気と自然のサイクルが機能していた証。
バランスを崩しつつある地球。私たちはバトンを渡せるのでしょうか。
朝倉木工では、貴重な木を使います。それを長く愛用出来る家具にします。
美しい木の家具を見て、
地球を大切にしたいと思う気持ちが生まれることを願っています。
ここからは、具体的な話をすこしづつ追記していきます。
■無垢の木のもので、木の呼吸を妨げない塗装のものは、
湿気を吸い込んだり、戻したりしてくれています。
椅子やテーブルなど、手や足、お尻、背中、体に直接触れる身近な家具に
吸湿作用のある無垢の木の家具を使うと、サラサラした肌触りで快適に感じるのが特徴です。
■椅子の座面の高さについて (座面高さ=シートハイ=SHと書きます)
「その椅子の腰を支えるところまでグッと深く座って頂いた状態で、
脚の膝がほぼ直角で、かかとが床から浮き上がらない高さ」が望ましいです。
(今お使いの椅子の高さがしっくりこないかたは、
雑誌や本などを脚の下に敷いてちょうど良い楽な高さをさぐってみてください。)
その状態「その椅子の腰を支えるところまでグッと深く座って頂いた状態」にしたときに
かかとが浮いてしまう椅子の高さですと、
しんどいので、長く座っているうちにお尻を無意識に(かかとがつくまで)前にずらして座ってしまいます。
すると、腰を支えるべき場所で上半身の重さを支えられていないので、
本来の「骨盤の真上に上半身の体重が乗り、頭の重さも乗り、首に緊張感のかからない状態」
がかなえられないのです。座面高さは大切です。
(いつもスリッパを履く方は、ショールームにお持ちになってもよいです。)
テーブルH=700、座面高さSH=430は椅子の定番サイズです。
椅子はいくつもの治具を使って加工して制作を進めていくため
同じ高さで制作して最後に高さをカットしています。
テーブルH=700、座面高さSH=430は
(椅子によって座面のへこませ具合が違うので、
ここでは朝倉木工の定番椅子の座面高さの表記と実際について述べています。)
身長162.5センチの朝倉玲奈には少し高く感じます。(スリッパ使用なし)
朝倉亨身長179センチにはちょうどよいそうです。
背の高い人が低い方向に合わせるのは、しんどくないと思います。
小柄な方が、高い椅子に座ると疲れてしまいます。
まとめ
理想は、椅子に背中が当たるように深く腰掛けて、
首の重さがしっかり骨盤に乗って
膝が直角になるように座ったとき、しっかりかかとがつく高さです。
今おすわりの椅子で、本などを足の下において座ってみて
かかとがしっかりつく座面高さを測ると良いと思います。
いつもスリッパを履く方は、履いた状態でちょうどいい高さを測ってください。
テーブルH700のとき、座面高さSH=430
●テーブルH690のとき、座面高さSH=420
●テーブルH680のとき、座面高さSH=410
テーブルH670のとき、座面高さSH=400
京都炭山朝倉木工では過去10年、
どの組み合わせも納品したことがありますが、●の410、420が多いです。
430は背の高い方やスリッパをお使いの方が希望されることが多いです。
400~380はリラックスする椅子の高さです。
低いと、座っているときは落ち着きますが
立ち上がるときに多少よっこらしょ、となります。
細かい話。
座面は、前から見ると端より中央が緩やかにカーブして凹ませてあり、
削っていない一番端っこの高いところで測って表記しています。
座面高さ表記430の椅子の場合、手前中央の座面の高さは、
オーチェアの場合422ミリくらいです。
その他、わからないことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。