テーブルの選び方。オーダーテーブルをするには。
部屋の中で毎日の食事、作業、一番長い時間、目に手に触れているテーブル。
テーブルには「天板」「反り止め幕板」「脚」3つの要素がありますが、
オーダーの際には、それらすべて決めてから注文する必要はありません。
「丸い感じで明るい印象の色合いのテーブルにしたいんです。」というように優先したいイメージをお伝えください。それ以外の部分は、それを活かすにはこの脚がいいと思います、など、こちらからヒアリングし、ご提案します。
このページではテーブルに求めるイメージをより具体的にするため、詳しくご案内します。
天板--------------------------------------
①かたち
②耳付、一枚板、ブックマッチ
③厚み
④樹種
⑤表面の鉋仕上げ
⑥塗装前(木地色、古色、鉄媒染黒、)
⑦塗装(オイルフィニッシュ、拭き漆)
脚-----------------------------------------
幕板--------------------------------------
01
テーブルは微妙なバランスで印象が変わります。
フルオーダーでどんな組み合わせもできますが、全体の調和のために「優先したい希望」をお伺いして、こちらで調和を構築したデザインをご提案しています。
「このデザインでは厚板にしない方がバランスが良い」「このデザインではこの脚の形が向く」など、今までの納品経験を踏まえ、ヒアリング・打合せし、最終的にご希望とその木の個体の木目や特性を活かしたテーブルを制作します。
今までのオーダーテーブルで多かった組み合わせ、おすすめのデザインを定番とし、定番家具ページで紹介しています。
まずはじめにこちらをご覧ください。
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オーダーテーブル 天板のかたち
「長方形、正方形」について
天板のかたちには、
長方形、正方形、丸、楕円、木瓜型、耳付、
などがあります。
・長方形、正方形テーブルのいいところは、いすを納めたときの部屋が「すっきり」「整った」、「揃った」印象になること。例えば「壁際は背の高い椅子、ソファー側は背の低い椅子」というように違う椅子を並べても、すっきり整った印象にみせることができます。
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オーダーテーブル 天板のかたち
「丸テーブル」「楕円テーブル」について
・丸テーブル(ラウンドテーブル)、楕円テーブル、の魅力は、かたちのちからで、「和やかな」「朗らかな」「おおらかな」印象を与えるところ。
毎日目に触れる自分の日常、いつもの風景を変えたい、丸に憧れがある、ずっと実家でちゃぶ台を使っていて丸になじみがある、様々な理由で丸テーブルがいいと希望される方がいらっしゃいます。
丸テーブルは、大人数も意外と座れます。また隣の人との距離を、四角テーブルの場合は変えられないけれど、丸テーブルなら自分の椅子を後ろに引きテーブルと離すことによって、隣の人との距離を最適に調整することができます。
書類仕事で紙を並べることにおいては丸より四角の方が利があります。楕円テーブルは、その点いいとこどりの形。
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オーダーテーブル 天板のかたち
「木瓜型テーブル」
・木瓜型(もっこがた)は、座卓や応接室のソファー前のローテーブルなどに制作することが多いです。ふくよかな形は、木の魅力を額縁効果でより美しくみせてくれます。
05
オーダーテーブル 天板
(耳付き、一枚板、ブックマッチ、3枚はぎ、板はぎ)
耳付きは、「耳付きがいい」というご要望から天板を探す場合と、気に入った天板に耳が付いていて、耳を残すか残さないかデザインで相談して決める場合とがあります。
・一枚板で耳付きの場合と、
・ブックマッチの耳付き(本を開いたようなかたちになるため、2枚はぎで木表、木裏が左右に見えているつなぎかたをブックマッチといいます)
・3枚はぎ、4枚、5枚などで、耳付き(一枚の幅は200㎜より狭くはならないようにしています)
の場合があります。
共木(ともぎ)といって同じ丸太の材や、共木でなくても近しい色質の材をうまく組み合わせることで、一枚板よりも木目を楽しめる天板になることもよくあります。
耳付き材は50mmほどの厚板のばあいが多いですが、
27㎜で耳付きで制作したこともあります。
耳付きは、伐採時から運搬時、乾燥時も、木の皮部分がつぶれないよう美しく保ったまま長時間保管するという手間がかかります。その分、耳付きにしかない「樹」の時代の風格を感じさせる魅力があります。うねうねが好みの方、すっきりまっすぐが好みの方。人と木の巡りあわせの縁もあります。
今までの事例では、
①ショールームに展示していた、美しいので購入しておいた展示の板を気に入ってくださる場合
②お好みの天板を伺って、いくつかの材木屋さんに聞いて写真を送ってもらい、お選びいただく場合
③ご依頼主が材木屋さんに見に行って選ばれる場合などがありました。
反対に、「耳付きがいいと思っていたけれど、朝倉木工のテーブルなら耳なしもかえって良く見えてきました」と言ってくださる方も。木目合わせ、色合わせには、細心の注意を払って行っています。
07
オーダーテーブル
脚の形 幕板の形 構造
天板の個体やご希望にあわせて、脚のご希望も伺いつつ、似合う方向をご提案します。
「その大きさなら中央に脚があるタイプが合いますが、4本脚の方がお好みでしたら、脚の太さを末広がりにしてバランスをとるこのデザインも可能です」など。
また、「吸いつき桟で木組みだけで天板と脚を繋げて欲しい」というご要望がある場合は、全体のデザインや探す材の厚みなども変わってきますので、初めにご希望をお伝えください。
予算とデザインを含め、お見積りと打合せを進めて参ります。