京都伏見「柿渋 株式会社 西川本店」納品事例
京都レッジェーラ 栗鉄染黒
お孫さんが生まれ、子供椅子も検討していたそうですが、
「人が集まるときにさっと増やせる軽い椅子、
床に座るのは膝が痛い祖母が来た時にもちょうどいいし、
使わないときはこんなふうに飾って置ける」と。
柿渋を毎年塗っているという玄関の門戸も
写真を撮らせていただきました。
イタリアのモダンデザインの父、
ジオ・ポンティのsuperleggeraに影響を受けて、
日本の生活空間に馴染む超軽量椅子をデザインしました。
1枚ホゾ、2枚ホゾ組み、片胴付、両胴付き、大入ホゾ(胴付き部分が2段になっているホゾのこと)など、適所に配置することで強度と繊細さの両立を実現。
木組みのイスです。
日本の縦横の構成美を邪魔することないよう、
工夫を盛り込んでリ・デザインした「京都レッジェーラ」が、
京都の美しい建築空間に溶け込んでくれている、
嬉しい納品写真を撮影させていただきました。
西川本店さんの柿渋もこの椅子の鉄媒染工程で使用しています。
「京都炭山朝倉木工のアトリエ建築の際に、土台の材にも、
西川本店さんの柿渋を塗りましたよ」と石巻工務店イタヤ工房さん。
布の染色や、酒造にも、多方面に重宝されている柿渋。
先人の知恵を守り続ける京都の守人。
「株式会社 西川本店」
「三百年来ここ京都伏見に居し柿渋を販売。
柿渋は長年の経験を活かし本柿渋を厳選、
柿の実を搾汁、発酵させた天然のエキス。(HPより)」
〒612-8008 京都市伏見区桃山町東町10番地
TEL075-601-1140