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京都炭山朝倉木工の
木の家具のお手入れ
『しみ・汚れについて』
油性ペンのインクの汚れ落とし
・ついてすぐでしたら消毒用エタノールで落とせます。(薬局で購入可。)
油性ペンのインクが消毒用エタノールで落ちない場合
(この方法は朝倉木工のオイルフィニッシュの木の家具にのみ行ってください。)
・何日も経ってしまい、どうしてもおちない場合は、綿棒にごく少量のラッカーうすめ液または爪のマニキュア用リムーバー(除光液)をつけて木目と似た方向にぼかしながら綿棒で優しく少しずつ落とします。部分的に治しやすいオイルフィニッシュの場合でもなるべく避けたいこの方法。経年変化でいい色になった層が薬品で荒らされてしまうため、この部分の木の色が薄くなりますので、この作業の後にオイルメンテナンスを行ってください。オイルメンテナンスをして、さらに日に焼けて色が馴染んでくるまでしばらくかかります。
(ご注意:この方法は朝倉木工のオイルフィニッシュの木の家具にのみ行ってください。他でお求めの木の家具が「オイルフィニッシュ」と書いてあっても、多少の「オイルウレタンを含むオイルフィニッシュ」である場合もあります。ウレタン塗装など塗装の膜があるものの補修は部分的に治して馴染ませるのは難しく、最悪の場合全体の塗装をはがして塗装をやり直さなければならなくなってしまいます。また、漆塗りの場合も、塗装の膜があるため、部分的に塗装の膜を破壊すると時間の経過で色が変化する漆の補修は目立ってしまうため、自己判断せず専門家にご相談ください。)
木のテーブルの輪染みの種類
一般的に「輪ジミ」といっても種類が在り、原因と対策が異なります。
症例① 塗装の膜がある塗装の場合の、熱や薬品などによって塗装の膜が反応して白く変色してしまう状態。
(これは朝倉木工のオイルフィニッシュでは起こりません。ご使用の家具がオイルフィニッシュという名称でもワックス成分が強い場合や、オイルウレタン使用の場合、塗膜があるのと同じ状態のときには起こり得ます。)
西洋ではテーブルクロスを使用する文化であったため、アンティーク家具などをお使いの場合は、熱いものを入れた熱伝導率の高い器は直接置かないよう気をつけましょう。)
症例② オイルフィニッシュで起こりうる輪シミは、何年もの使用でオイル成分が表面に少なくなってきた時期に、油の瓶などを置いたらそこだけ油分を木が吸収し、他と違いが出た状態
(これは、オイルメンテナンスで他の部分にもオイルを補給することで差を減らすことで目立たなくすることができます。)
症例③ 木の中に浸透したオイルが完全に硬化する前に使用してしまい、水分と木の中の半乾きのオイルが反応し他と違いが出た場合。
(これは朝倉木工のできたての時や、メンテナンスしてすぐのときには、可能性があります。
オイル塗りたてから数日間は、水分を直に置かないようコースターを使うなど気にして頂くようお願いします。)
症例④ 鉄器を直接置いた場合、木のなかのタンニン成分と鉄分が反応し黒くなることがあります。(錆が出る包丁の先端なども同様)
黒くなってすぐにレモン汁(市販の果汁可)を付けておくと、薄くすることができます。
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